【1月17日 AFP】中国は17日、貨物列車による貿易のため、北朝鮮との国境を再開したと発表した。両国国境は、新型コロナウイルスの流行を受け、北側によって約2年前に封鎖されていた。

 日本や韓国メディアは先に、北朝鮮からの列車が16日、国境に接する中国側の都市、丹東(Dandong)に到着したと報じていた。

 中国は17日、報道内容を認めた。外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は同日の定例記者会見で「新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で、中朝間の鉄道の往来は長期にわたり休止されていた」ものの、「現在、丹東と北朝鮮間の貨物列車の運行は再開されている。業務は感染防止対策に基づいて行われる」と明らかにした。

 貧困に苦しむ北朝鮮は、感染拡大が始まった2020年1月に国境を封鎖。中朝間の陸路の全交通が断絶された。北朝鮮の主要な経済同盟国である中国は、北の2国間貿易の9割超を占めている。

 北朝鮮は国内に感染者はいないと主張しているが、冬季の慢性的な食糧不足が深刻化している上、新型ウイルス対策で自ら課した国境封鎖により、経済が逼迫(ひっぱく)している。(c)AFP