【1月17日 CGTN Japanese】中国の月探査機「嫦娥4号(Chang'e-4)」が15日、月の夜間スリープ(休眠)状態に入りました。「嫦娥4号」は、2019年1月3日に月の裏側に軟着陸してから、これまで月で3年以上を過ごしました。また、月面ローバー「玉兎2号(Yutu-2)」は現在、月の裏側での作業は3年を超え、1000メートルを移動しました。これは3カ月という当初の予想寿命をはるかに超えています。 

 期限を超えて働いている月探査機「嫦娥4号」と月面ローバー「玉兎2号」が良好な状態を維持できた原因について、同プロジェクト地上応用システム主任でデザイナーの付強氏は以下の三つを挙げて分析しました。 

 一つ目は、設計当初から各部品の選択にあたり、予想寿命をはるかに超える高度の信頼性を求めたことです。 

 二つ目は、月面の温度は160度~氷点下180度と、昼夜の温度差が300度以上になるため、昼間と夜間の二つのスリープモードを設計し、「嫦娥4号」が月の温度により適応できるようにしたことです。 

 三つ目は、月に空気はなく、多くの微小粒子が月面の宇宙機に影響を与えてしまうため、設計当初から「嫦娥4号」と「玉兎2号」が影響されないよう放射線を防ぐ機能を強化したことです。 

 こうした対策のため、宇宙機の使用寿命が延長されただけでなく、データ収集の正確さにも大きなサポートを与えているということです。 

 14日間の月の夜間休眠を経て、「嫦娥4号」は再び目を覚まし、月の裏側での探索を続けます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News