【1月18日 Xinhua News】英調査会社プレキンがこのほど発表したデータによると、2021年にベンチャーキャピタル(VC)投資家は中国のスタートアップ企業5300社余りに約1290億ドル(1ドル=約114円)を投じ、2018年の過去最高記録(約1150億ドル)を更新した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルがプレキンのデータを引用して掲載した記事によると、中国へのVC投資額は過去2年間で著しく増加し、21年のVC投資額は19年の2倍以上になった。

 同記事によると、VC投資はこれまで電子商取引(EC)などの業界に集中していたが、21年は半導体やバイオテクノロジー、情報技術などの分野が中心となった。

 中国の大手VC、啓明創投(Qiming Venture Partners)のゲイリー・リーシェル氏は、半導体や先進製造、企業用ソフトウエア、さらにあらゆるデータに関わるスタートアップ企業はいずれも成熟した投資分野だとし、5年前はインターネット消費分野への投資が同社の投資の50%近くを占めていたが、今では15%に縮小し、チップや企業用ソフトウエア、医療・衛生などの中核技術分野への投資が主体になっていると述べた。

 プレキンのデータによると、中国の年間VC投資額は15年に初めて500億ドルを突破し、それ以降一貫して500億ドル以上の高水準を維持している。(c)Xinhua News/AFPBB News