【1月17日 AFP】米東部は16日、暴風雪に見舞われた。報道によると8000万人が気象警報・注意報の対象となっている。ジョージア、バージニア、ノースカロライナの各州は非常事態を宣言した。

 米国立気象局(NWS)によれば、強い寒波が大西洋沿岸の南東部~中部に大雪と強風をもたらした後、ニューイングランド(New England)地方からカナダ南部へと北上。過冷却状態の雨が地上で凍結する雨氷も観測された。

 米南東部ではノースカロライナ、サウスカロライナ両州を中心に約23万5000世帯が停電に見舞われた。16日夜の時点でも推定14万5000世帯で停電の影響が続いている。

 フロリダ州では竜巻が発生したほか、沿岸部は所により高潮に見舞われた。南北カロライナ州からアパラチア(Appalachia)山脈にかけては氷点下の冷え込みと強風に警戒が呼び掛けられている。

 交通網にも深刻な混乱が生じている。ノースカロライナ州では州間高速道路95号線の一部が通行止めとなった。南はアーカンソー州から北はカナダ国境のメーン州まで、道路状況の悪化に注意が必要となっており、車での移動に大きな支障が生じている。

 また、航空便情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、16日夜までに約3000便が欠航し、4200便に遅れが出ている。(c)AFP