【1月16日 AFP】中央アジア・カザフスタンの検察当局は15日、燃料価格高騰に抗議する平和的なデモに端を発した今月初めの騒乱で、225人が死亡したと発表した。死者数はこれまでの発表から大幅に増加した。

 抗議デモはカザフスタンではまれな治安部隊との衝突に発展し、カシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領が非常事態を宣言。ロシア主導の平和維持部隊が派遣される事態に発展した。

 検察は、「非常事態宣言下で225人の遺体が安置所に運ばれた。うち19人は警察官と軍関係者だった」と発表した。その他は「テロ攻撃に参加した武装した賊徒」だが、「遺憾なことに民間人もテロ行為の犠牲になった」としている。

 死者数をめぐっては先週、メッセージアプリのテレグラム(Telegram)で164人死亡との情報が発表されたが、内務省が「技術的なミス」を理由に撤回。政府は、死亡したのは「武装した犯罪者」26人と治安部隊員18人だとしていた。

 保健省報道官は、2600人余りが病院で治療を受け、うち67人は現在も重体だと述べた。(c)AFP