ジョコビッチ敗訴、強制送還へ 豪裁判所が異議棄却
発信地:メルボルン/オーストラリア
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【1月16日 AFP】(更新)男子テニス世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のビザ(査証)をオーストラリア政府が再び取り消した問題で、同国の連邦裁判所は16日、ジョコビッチの異議申し立てを満場一致で退けた。
全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)での連覇を狙っていたジョコビッチは、ビザを回復して強制送還の回避を目指していた。
しかし全豪の開幕を翌日に控えたこの日、連邦裁のジェームズ・オルソップ(James Allsop)裁判長は、「修正された申請書類を却下し、訴訟費用の支払いを命じる」と異議を短く冷たい言葉で退け、世間の注目を集めた11日にわたる争いは幕が下ろされた。
ジョコビッチは全豪オープンの第1シードに入り、17日に行われる大会初日のナイトセッションに試合が組まれていた。
仮に今大会で連覇を果たせば男子歴代最多の四大大会(グランドスラム)21勝目となるはずだったが、今後はオーストラリアを退去するまでの間、引き続き拘束される見通しとなった。
オーストラリアが入国者に求める新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを接種していないとされるジョコビッチは、これまでに2回ビザを取り消され、前週は多くの時間をメルボルン市内の入管施設で過ごしていた。(c)AFP/Andrew LEESON, Mell Chun