【1月15日 AFP】ロシア当局は14日、米国の要請に基づき、ハッカー集団「REvil(レビル)」を摘発したと発表した。同集団は昨年、米ソフトウエア企業カセヤ(Kaseya)に大規模な攻撃を仕掛けた。

 ロシア連邦保安局(FSB)は、25か所の強制捜索によって14人を拘束し、REvilのメンバーによる「不法行為を抑え込んだ」と明らかにした。一味は「マルウエアを開発し、外国人の銀行口座から資金を奪う計画を立てていた」という。

 FSBはまた、この捜査で、4億2600万ルーブル(約6億3800万円)相当と高級車20台が押収されたと明かした。

 サイバーセキュリティーは、昨年6月に行われた米ロ首脳会談での重要議題の一つ。

 その後、7月の電話会談でもジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対し、ロシアを拠点にランサムウエア(身代金要求型ウイルス)を仕掛ける集団への「対策を講じる」ことを要請。対処しない場合は、米国を守るために「必要なあらゆる行動」を起こすと伝えていた。(c)AFP