【1月15日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は15日、「全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)はどんな選手よりもはるかに大事だ」と話し、豪政府から再びビザ(査証)を取り消され、強制送還の可能性があるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を暗に批判した。

 大会開幕を17日に控え、会場で記者会見に臨んだナダルは、「彼がいるかいないかに関係なく、素晴らしい全豪オープンになるだろう」とコメント。ライバルのジョコビッチについては「もちろん人として、また選手として間違いなく」尊敬しているとした上で、「ここ数週間の多くの行動には賛成できないとしても、彼のことはリスペクトしている」と話した。

 ジョコビッチとナダルは今大会、男子歴代最多となる四大大会(グランドスラム)21勝目を共に目指しているが、ジョコビッチの滞在可否をめぐる騒動が長引く中で、今季のグランドスラム初戦に水を差す形となっている。

 ナダルも「度が過ぎた状況だと思う。競技やテニスについて話すことが大事だと思うから、正直この状況には少しうんざりしている」と語った。

 全豪オープン連覇を目指す世界ランキング1位のジョコビッチは、現時点では依然としてドローに残っている。(c)AFP