【1月15日 AFP】テニス、四大大会(グランドスラム)の女子シングルスで通算18勝を記録した名選手のクリス・エバート(Chris Evert)氏が14日、卵巣がんと診断されたことを明らかにした。

 エバート氏はツイッター(Twitter)への投稿で、「ステージ1の卵巣がんの診断を共有し、他の人たちの力になりたい」とつづり、「幸運にも初期段階で見つかり、化学療法では良好の結果が見込まれている」と明かした。

 妹のジーン・エバート・デュビン(Jeanne Evert Dubin)さんは、2020年2月に同じ病気で62歳で死去した。

 エバート氏が米スポーツ専門チャンネルESPNで共同執筆した記事によると、昨年12月に予防的に受けた子宮摘出手術でがんが見つかったという。すでに6段階計画されている最初の化学療法を始めており、これまでのところ転移は見つかっていない。

 1970年代の女子テニス界において圧倒的な強さを誇ったエバート氏は、WTAツアーのシングルスで154勝をマークし、グランドスラムでは出場した56大会中52大会で4強入りを果たした。

 現役引退後はテレビ解説者を務めているほか、WTAでキャリアを開始したばかりの若手有望株への指導なども行っている。(c)AFP