【1月15日 AFP】世界中で数々のプロジェクトを手掛け、フランスの革新的な集合住宅の設計で称賛を得たスペインの建築家リカルド・ボフィル（Ricardo Bofill）氏が14日、新型コロナウイルス関連の合併症で死去した。82歳。息子のパブロ（Pablo Bofill）氏がAFPに明らかにした。

　3年間にわたるスペイン内戦（Spanish Civil War）終結直後の1939年12月、バルセロナ生まれ。1970年代にフランスで大規模な集合住宅を設計したことで名を上げた。

　バルセロナ郊外の旧セメント工場を拠点に、フランスのパリやモンペリエ（Montpellier）、米国のニューヨークやシカゴ、東京、北京、アルジェリアに事務所を開設。カタルーニャ国立劇場（National Theatre of Catalonia）や、シカゴのドネリー（Donnelley）ビルとディアボーン（Dearborn）ビルをはじめ、世界中で文化施設や高層ビル、空港など1000件以上のプロジェクトを手掛けた。(c)AFP/Alfons LUNA