【1月15日 AFP】米政府は14日、ロシアがウクライナ侵攻の口実を作る「偽旗作戦」を実行するため、爆発物の訓練を受けた工作員を配置したとの情報を入手したことを明らかにした。

 ロシアはウクライナとの国境に大規模な兵力を集結させている。ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は13日、ロシアが「侵攻の口実をでっち上げられるよう下地作りをしている」と発言していた。

 ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官は、米情報機関の見解として、ロシアが1月中旬から2月中旬の間に作戦を開始し、その「数週間」後には軍事侵攻する可能性があると説明。「ロシアがウクライナ東部で偽旗作戦を行うために、すでに工作員グループを配置していることを示す情報がある」と述べた。

 ロシアの工作員は「自国側の代理勢力に対する破壊工作」を実施すべく、市街戦や爆発物の使用について訓練を受けているとされる。ロシアは同時に、ソーシャルメディア上で偽情報拡散活動を展開し、ウクライナの人権侵害や、西側諸国による挑発行為を非難する投稿などを行っているという。

 ロシア側はこの情報を直ちに否定。ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は国営タス通信(TASS)に対し、米国の主張には「根拠がない」と述べた。(c)AFP