■ガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)

 28歳のムグルサは2016年の全仏オープンと2017年のウィンブルドンで優勝した後、深刻なスランプに陥って世界ランキングも急降下したが、昨季にトップ5へ返り咲いた。

 昨年はドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)とシカゴ・フォール・テニス・クラシック(Chicago Fall Tennis Classic 2021)で優勝すると、シーズン最終戦のWTAファイナルズ(2021 WTA Finals)も制して現在は世界3位まで上昇している。

 近年の全豪オープンで好成績を収めているムグルサだが、昨年は4回戦で大坂と激闘を繰り広げながらも、最終セットで2本のマッチポイントを生かすことができず、悔しい敗退を喫した。

 2020年大会でも決勝まで進出し、ケニンを相手に第1セットを先取したが6-4、2-6、2-6で敗れた。

■シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)

 元世界1位のハレプは、ここ2年間は厳しいシーズンを送っている。昨年はシーズン途中に負ったふくらはぎの肉離れの影響が大きく、世界ランキングも一時はトップ20圏外に陥落。現在は15位となっている。

 しかし、グランドスラム通算2勝の実力者である30歳は、前週行われた全豪オープンの前哨戦で16か月ぶりのタイトルを獲得。「体が良い状態にあるし、自信も高まってきている。勝てるテニスができている手応えがある」とアピールした。

■エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)

 昨年の全米オープンで予選勝者として史上初の四大大会優勝を果たした19歳のラドゥカヌは、英国女子勢では44年ぶりのグランドスラム覇者として全豪オープンデビューを果たす。

 昨年はウィンブルドンでも初出場にしてベスト16入りを果たしたが、ここ数か月間は浮き沈みが激しく、全米オープン後に出場した4大会ではわずか2勝にとどまっている。先月には新型コロナウイルスの検査で陽性が確認された。

 前週のシドニー・テニス・クラシック(Sydney Tennis Classic 2022)でようやくシーズン開幕を迎えたが、初戦で0-6、1-6で完敗した。(c)AFP