【1月13日 AFP】記憶力が悪いとされる金魚だが、「運転」する能力は備わっているようだ──このような論文が、イスラエルの大学によって発表された。

 イスラエルのベングリオン大学(Ben Gurion University)の研究チームは、金魚が先天的なナビゲーション能力によって「車」を操縦し、目標物に向かって進めることを確認した。

 実験にはモーターで動く車輪の付いた水槽が使われた。水槽の中の金魚の動きをカメラが記録し、進むべき方向の指示として変換。つまり、金魚が水槽のガラス壁面にぶつかった方向に「車」が進むという仕組みだ。

 論文は、行動神経科学の学術誌「ビヘイビアラル・ブレーン・リサーチ(Behavioural Brain Research)」に掲載された。実験に参加した博士課程の学生は「ナビゲーション能力は環境によらず、どこでも発揮されることが示唆された」としている。

 映像はベングリオン大学より12日提供。(c)AFP