【1月15日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

「美ラクダ」コンテストに女性初参加 サウジ

 極めて保守的なことで知られるサウジアラビアで8日、ラクダの美しさを競うコンテストが開催され、初めて女性が参加した。

 「美ラクダ」コンテストは、毎年恒例の「アブドルアジズ国王ラクダ・フェスティバル(King Abdulaziz Camel Festival)」の一環として行われた。

 これまで男性だけを対象に開かれていたコンテストに参加した女性は約40人。参加者のラミア・ラシディ(Lamia Al-Rashidi)さん(27)は、「女性にも門戸が開かれたので、参加しました」と話した。

「アブドルアジズ国王ラクダ・フェスティバル」の美ラクダコンテストに参加した女性ら。サウジアラビア中部ルマで(2022年1月8日撮影)。(c)Fayez Nureldine / AFP

低カースト層描く映画に脚光 差別や貧困テーマ インド

 インドで独立系映画監督が搾取・差別される側に置かれた低カースト層を作品に描き、注目されている。

 映画館での上映ではなく、インターネット通販サイト、アマゾン(Amazon)で配信された、タミル語の法廷劇『ジャイビーム(Jai Bhim)』だ。映画データベースIMDbで10点中9.5点を獲得するなど、高い評価を受けている。

 『ジャイビーム』は、窃盗容疑で拘束中に拷問を受け死亡した部族民男性の妻の訴えを受け、正義を求め闘う弁護士の物語で、実話に基づいている。司法による暴力を余さず描いていると称賛されている。弁護士役を演じるのはタミル語映画界のトップスター、スーリヤ(Suriya)だ。

 T・J・ニャナベル(T.J. Gnanavel)監督(42)はAFPに対し「私たちは声を上げたい。社会の沈黙は警察の暴力よりも残酷だ」と述べた。

インド南部タミルナド州チェンナイでAFPの取材に応じる『ジャイビーム』のT・J・ニャナベル監督(2021年11月25日撮影)。(c)AFP

カンボジアで地雷撤去に貢献 ネズミの「マガワ」死ぬ

 カンボジアで地雷撤去に貢献し、表彰されたアフリカオニネズミの「マガワ(Magawa)」が先週末、死んだ。8歳だった。マガワを訓練したベルギーの慈善団体APOPOが11日、発表した。

 昨年6月の引退まで、サッカー場42面分に相当する約22万5000平方メートルの土地の地雷除去に貢献。検知した地雷と不発弾は100個を超えた。

カンボジアで地雷撤去に貢献し、表彰されたアフリカオニネズミのマガワ。PDSA提供(2020年9月25日公開)。(c)AFP PHOTO /PDSA

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