【1月13日 AFP】世界保健機関(WHO)は12日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は特にワクチン未接種者にとって危険との見解を示した。

 記者会見したテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、オミクロン株は従来株の「デルタ株」よりも重症度は低いが、特に未接種者にとっては危険なウイルスであることに変わりはないと指摘。「特に世界中の多くの人々が未接種の状況では、このウイルスを野放しにしたり、白旗を揚げたりしてはならない」と述べた。

 また、「アフリカでは85%以上の人がいまだに一度もワクチンを接種しておらず、この格差が解消されない限り、パンデミック(世界的な大流行)の急性期を終わらせることはできない」と警告。WHOは、すべての国で昨年9月末までに人口の10%、同12月末までに40%、今年半ばまでに70%が接種を終える目標を掲げていたが、接種率は今も90か国で40%に達しておらず、うち36か国は10%未満にとどまっているという。(c)AFP