【1月12日 AFP】ブラジル南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州を襲った豪雨により、2日間で10人が死亡した。当局が11日発表し、さらに激しい豪雨が続くと警告した。

 州防災当局によると、11歳の少女を含む10人は、大雨や洪水、土砂崩れにより、9、10日に亡くなった。

 昨年10月上旬に雨期が始まって以来、ミナスジェライス州では19人が死亡した。同州では今月8日、フルナス(Furnas)湖に面した崖の一部が崩れ、落下した岩が遊覧船4隻を直撃し、10人が死亡する事故も起きている。

 これまでの集計によると、暴風雨の影響で計1万7237人が自宅の放棄または避難を余儀なくされたという。

 パウロ・ブラント(Paulo Brant)州副知事はインスタグラム(Instagram)に投稿した動画で「1月はミナスジェライス州にとって、雨量の多さ、特に短期間に集中的に降ったことにより、非常に厳しい月となった」と述べた。

「雨を恨んだり、自然を責めたりしてはいけない。原因の大部分は、都市の無秩序な拡大といった過去の過ちに加え、川の堆積や汚染にある」と主張した。

 現在、州内の853自治体のうち145で、極端な気象現象を受けた非常事態が宣言されている。(c)AFP