【1月12日 AFP】クラシック音楽の愛好家として知られるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、85)が、イタリア・ローマ市内のレコード店にふらりと立ち寄り、数枚のレコードを手に取って眺めた後、祝福を与えて店を後にした。

 バチカン(教皇庁)の関係者はAFPに対し、教皇は11日夜、パンテオン(Pantheon)神殿近くにあるレコード店「ステレオサウンド(Stereosound)」を訪れ、最近改装が済んだばかりの同店を祝福したと語った。店主は教皇の旧友とされる。

 アルゼンチン出身の教皇はかつて音楽の力について熱弁し、クラシック音楽だけでなくタンゴも好きだと語ったことがある。

 バチカンニュース(Vatican News)によると、教皇は店主の娘から贈られたレコード1枚を手に、店を立ち去った。教皇が店にいる間、店の外には10分ほど人だかりができたが、教皇はコメントすることなくその場を後にした。店主の話では、教皇は2001年に枢機卿になって以来の「お得意さま」だという。

 教皇は、時に予定外の行動をすることで知られる。過去には、ローマ市内へ自ら新しい眼鏡を作りに行ったり、整形外科靴を買いに行ったりしたこともある。

 また、歴代の教皇に比べ簡素に暮らしており、同市内の宿泊施設内の広さ50平方メートルの控えめな部屋に居住している。(c)AFP