【1月12日 AFP】女子テニスのレナータ・ボラチョーバ(Renata Voracova、チェコ)がオーストラリアのビザ(査証)を取り消され、その後出国せざるを得なかったことについて、女子テニス協会(WTA)は12日、ボラチョーバに落ち度はないとし、男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と同じように収容施設に留め置かれたのは「不幸なこと」だと話した。

 ボラチョーバはジョコビッチと同様に、新型コロナウイルスのワクチン接種の免除許可を得て全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の行われるオーストラリアへ向かうと、最初は入国を認められ、メルボルンで行われた前哨戦のダブルスにも出場していた。

 ところがその後施設に入れられ、結局は8日に出国。一方のジョコビッチはオーストラリアにとどまって当局の判断を待ち、いったんは法廷での争いに勝利したが、現在は再びビザ取り消しの危機に直面している。

 WTAは、選手は全員ワクチン接種を受けるべきだという考えを示し、オーストラリアの政策を支持した上で、次のように話した。

「とはいえ、承認された正式なプロセスに従って、入国に必要な医療的な免除を得た選手が、ここ数日間で難しい状況を経験したのは不幸なことだ」

「レナータ・ボラチョーバはそうしたルールと手続きに従い、到着後に入国を認められ、大会に出場していたところ、何も落ち度はない中でいきなりビザを取り消された」

「われわれは引き続きすべての関係当局と連携し、この不幸な状況に適切な形で対処していく」 (c)AFP