【1月11日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は11日、通算21度目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指して全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の会場で練習に臨んだ。しかし、豪政府が再度ビザ(査証)取り消しを検討している中で、夢の行方は不透明な状況となっている。

 世界ランク1位のジョコビッチは前日の裁判で勝訴し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を受けていないことを根拠に豪政府が決定したビザ取り消しの措置は覆された。現在はメルボルンにとどまり、わずか6日後に開幕が迫る全豪オープンに出場する決意でいることを明らかにした。

 ジョコビッチはこの日、コーチのゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏を伴い、Tシャツと短パン姿でジムで準備運動を行った後、メルボルンパーク(Melbourne Park)の選手エリアに入ってセンターコートへ向かった。

 一方、豪政府は次の対応を検討している。アレックス・ホーク(Alex Hawke)移民相をトップとする移民・国境警備省(DIBP)は、裁判所の決定は「手続き上の問題」に基づいているとの見解を示した。

 同日には声明文を発表し「ジョコビッチ氏のビザ取り消しを検討することは、その個人的権限を持つホーク移民相の裁量に委ねられている」とし、「移民相は現在、この問題を検討しているところであり、プロセスは続行中である」と述べた。(c)AFP