水深1万メートル級への潜行世界一 中国の有人潜水艇「奮闘者号」
このニュースをシェア
【1月13日 People’s Daily】2021年12月、中国の科学調査船「探索1号」は有人潜水艇「奮闘者号」とともに、マリアナ海溝の第2航行段階の調査活動を終え、53日間を経て海南省(Hainan)三亜市(Sanya)に戻った。
今回の調査期間中、「奮闘者号」は23回潜水し、そのうち6回は水深1万メートルを超えた。海洋研究の最先端領域であるマリアナ海溝の「チャレンジャー海淵」の最深エリアで調査活動を行い、水深1万900メートルの海底に到達し、海水や沈殿物、岩石、生物などの貴重なサンプルを採取した。また、深海有人潜水船「悟空号」、深海ガラス球と水中音響装置などの1万メートル級海中試験も行った。
今回の調査には10研究機関の60人で構成される科学研究チームが参加。「奮闘者号」はこれまでに1万メートル級の深海潜水を21回行い、27人の科学者が1万メートル級の深海に到達しており、中国は潜水活動と潜水人数で世界トップに立っている。
参加した科学者のうち67歳の汪建成(Wang Jiancheng)氏は中国人で初めて、南極、北極、エベレスト、マリアナ海溝のすべてに到達した科学者となった。全世界でも、この「4極」をすべて制覇した最高齢記録者となった。
第2航行調査期間、科学者チームは共同で「マリアナコンセンサス」を発表。海洋研究の共通プラットフォームの構築や深海サンプルとデータの共有、国際的な科学協力の推進を提唱した。
同時に、今回の調査から「マリアナ海溝生態環境研究プログラム」を開始。国内外の研究者を招き、マリアナ海溝の1万メートル級の深海調査を中心に、生命の起源や環境適応、生物多様性、気候変動などのテーマに共同で取り組んでいく。
中国は近年、有人深海活動において積極的に国際協力をしている。「奮闘者号」の総設計士の葉聡(Ye Cong)氏は「奮闘者号を世界中の科学者に公開し、深海領域に対する人類の理解を深めていきたい」と話している。
今調査の首席科学者、陳伝緒(Chen Chuanxu)氏は「奮闘者号は2021年に51回潜水し、5日間で3回潜水する効率良いモデルを打ち立て、多くの潜水士を訓練した。今後はより多くの世界中の科学者を世界の最深部まで運んでいく」と話している。(c)People’s Daily/AFPBB News