【1月11日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は10日、オーストラリア政府によるビザ(査証)取り消しが裁判所命令で撤回されたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場するのは、「司法の判断が下された」ためであり「それが最も公平なこと」との考えを示した。

 ナダルは母国のラジオ局オンダ・セロ(Onda Cero)に対して「ジョコビッチと意見が合うか合わないかは別として、司法の判断が下されたのは間違いない」とし、「裁判所は彼が全豪オープンでプレーする権利があると主張した。この問題に決着がついたのであれば、それが最も公平なことだと心から確信しているし、それが妥当だろう」と語った。

 豪裁判所がジョコビッチの即時解放を命令する決定を下したことによって、偉大なライバル同士である同選手とナダルがともに四大大会(グランドスラム)のシングルスで通算21回目のタイトル獲得を目指す道が開けた。

 35歳のナダルは「個人的には、彼がプレーしない方が望ましい」と笑いながら話しつつ、「最高の選手がどこか他の場所に行ってしまうより、コートにいて戦っている方がこのスポーツにとって都合がいい」と続けた。

 一方、豪政府はジョコビッチのビザを再び取り消して国外退去を命じる可能性があると警告している。そうなれば、同選手は17日に開幕する全豪オープンを欠場することになる。(c)AFP