【1月15日 CGTN Japanese】中国東部にある江蘇省泰州市の県レベルの興化市興東鎮の高温岩体地熱発電技術を利用した「蘇熱1井」プロジェクトが、このほど発電の試験段階に入りました。

 高温岩体は地下の深いところにある水や蒸気を含まず、温度が150度を超える高温の岩盤です。冷水を高温岩体の井戸に注入し、人工的に破砕した岩盤の隙間に浸透させます。水は地熱エネルギーを吸収して蒸気や熱水の形で地表に戻り、蒸気タービンを回して、熱エネルギーから電気エネルギーへの転換が実現されます。

 発電に利用した後の水は暖房や乾燥などにも使われ、冷却後は再び地下の熱交換システムに注入して再利用が可能です。開発・利用の過程では汚染は一切ありません。高温岩体地熱発電のコストは風力発電の約半分、太陽光発電の約10分の1しかありません。

 2021年の初頭、「蘇熱1井」掘削プラットフォームが完成し、深さ約5000メートルの地下で155度の炭酸塩岩蓄熱層を探知しました。これにより、江蘇省北部の盆地に豊富な高温岩体資源が眠っていることが初めて確認されました。大まかな試算によりますと、江蘇省泰州市一帯の高温岩体資源の埋蔵量は、標準炭換算で196億トンに達し、中国の「カーボンピークアウト・カーボンニュートラル」の実現に向けて効果的な役割を果たすだろうとみられています。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News