【1月12日 Xinhua News】中国農業農村部はこのほど、「第14次5カ年規画(2021~25年)期間の全国農業機械化発展計画」を発表し、食糧(穀物・豆類・芋類)生産の全工程機械化における弱点補強を掲げた。25年までに水稲作付けの機械化率を65%、ジャガイモの作付けと収穫の機械化率を45%に引き上げるほか、南部のトウモロコシ、大豆栽培の作付けと収穫の機械化率を大幅に高める。

 25年までの目標として、農機の総出力を11億キロワット前後に安定させ、農機具の配置を合理化▽農機の作業条件を顕著に改善し、農業生産の前工程から後工程までをカバーする農機の社会化サービス体制を基本的に確立▽農機設備の省エネ・排出削減で顕著な効果を挙げ、農機が農業のグリーン(環境配慮型)発展を支える力を大幅に強化▽機械化と情報化、スマート化をさらに融合させ、農業機械化による防災・減災能力を顕著に大幅に高め、農機のデータセキュリティーと安全生産を一層強化-する方針を示した。

 具体的な指標としては、全国の農作物の耕耘、作付け、収穫の総合機械化率75%▽食糧・綿花・油料作物・甘味資源作物の主要生産県(市・区)での農作業機械化を基本的に実現▽丘陵・山地にある県(市・区)での農作物の耕耘、作付け、収穫の総合機械化率55%▽施設農業、牧畜、水産養殖、農産物一次加工の機械化率50%以上-を掲げ、農業機械化の産業クラスター、産業チェーンを一層強固にし、農機関連サービス収入を持続的に増加させ、農業機械化を全面的かつ質の高い発展段階へ進める。

 品種別の機械化率目標は、綿花の収穫65%▽サトウキビの収穫30%▽落花生の作付け65%、収穫55%▽アブラナの作付け50%、収穫65%-とし、ビニールハウスや温室を主とする栽培施設の総面積を200万ヘクタール前後で安定させるとした。(c)Xinhua News/AFPBB News