【1月10日 AFP】英王室は10日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の即位70周年「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」の祝賀行事予定を発表した。祝日を設けて盛大なパレードが行われるほか、新作プディングのコンテストも開催される。

 エリザベス女王は父ジョージ6世(George VI)の死去に伴い、1952年2月6日に即位。翌53年に戴冠式が行われた。95歳の女王は、英王室史上初めてプラチナジュビリーを祝う君主となる。昨年のクリスマスメッセージでは、祝賀行事が人々の団結を強める機会になることを願うと述べていた。

 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)によると、祝賀行事は英国人の国民性を反映したものとなる。その一つがプラチナジュビリーにふさわしい新作プディングを考案する全国コンテストで、バッキンガム宮殿の料理長や、テレビ司会者で料理研究家のメアリー・ベリー(Mary Berry)氏らが審査する。

 また、記念植樹のキャンペーンも展開中で、植えられた全ての木の位置が示されたデジタル地図が女王に贈られる。

 主要行事は、女王の公式誕生日である6月2日から5日までを祝日とし、連休中に実施する。2日にはロンドン中心部で、誕生日を祝う壮麗な軍事パレード「軍旗分列行進式(Trooping of the Colour)」が行われ、同日夜には数百年続く伝統にのっとって全国1500以上の市町村で灯火がかかげられる。

 3日にはセントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)で女王の治世に感謝する礼拝が予定され、4日には英国放送協会(BBC)主催の祝賀コンサートが開かれるという。(c)AFP