【1月10日 AFP】アフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)は9日、カメルーン・ヤウンデで開幕し、グループAの開催国カメルーンはヴァンサン・アブバカル(Vincent Aboubakar)が2本のPKを決め、2-1でブルキナファソに勝利した。

 出場チームの選手から新型コロナウイルス陽性者が相次ぐ中、大会側は観客の上限を開催国の試合は収容人数の80パーセント、それ以外の試合は60パーセントとすると決定した。

 しかし、6万人収容のオレンベ・スタジアム(Olembe Stadium)で開催国が2013年大会準優勝のブルキナファソに逆転勝利を収めると、試合後は夜空に祝福の花火が打ち上げられるなどお祭りムードに包まれた。

 地元では50年ぶりとなる開催のネーションズカップで、通算6度目の優勝を目指す不屈のライオン(Indomitable Lions、カメルーン代表の愛称)は完璧なスタートを切った。

 サッカー熱の高いカメルーンは当初、2019年大会を開催することとなっていたが、準備の遅れにより開催権を剥奪され、開催地はエジプトに変更された。そして33回目となる今大会は昨年開催される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により延期となっていた。

 開会式と開幕戦には、40年にわたりカメルーンで強権政治を敷いているポール・ビヤ(Paul Biya)大統領(88)をはじめ、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長、アフリカサッカー連盟(CAF)のパトリス・モツェペ(Patrice Motsepe)会長らの姿があった。(c)AFP/Emmanuel BARRANGUET