【1月10日 AFP】米ニューヨーク市の19階建てのアパートで9日、火災が発生し、子ども9人を含む少なくとも19人が死亡した。

 ニューヨーク市消防局のダニエル・ナイグロ(Daniel Nigro)局長によると、火元は寝室に置かれた携帯型電気ヒーターだった。同局長は「すべての階」で犠牲者を発見したと述べた。

 火災は午前11時ごろ、ブロンクス動物園(Bronx Zoo)に近い東181番街(East 181st Street)の19階建てアパートの2階と3階から発生。消防隊員200人以上が消火活動に当たった。

 子どもと一緒に逃げた女性はAFPに対し、「『助けて!助けて!助けて!』と叫ぶ子どもがたくさんいた」と話した。

 エリック・アダムズ(Eric Adams)市長はCNNに対し、「19人の死亡が確認され、複数人が重体となっている」「近年起きた住宅火災としては最悪なものの一つだ」と述べた。63人が負傷したという。

 ブロンクス(The Bronx)地区には労働者階級が多く暮らしており、その大半を移民が占める。同市長によると、アパートの住人の多くは、西アフリカのガンビアから移住して来たイスラム教徒だった。

 目撃者は、逃げ遅れた住人が窓から必死に助けを求めていたと語った。近隣に住む男性は「煙が上がり、大勢の人がパニックになっていた。誰も建物から飛び降りようとはせず、窓から手を振っていた」と述べた。(c)AFP/Ana FERNANDEZ and Ed JONES