【1月11日 Xinhua News】中国上海市の上海対外経貿大学松江校区にある人工湖、思源湖で年明け早々、750キロの魚が捕獲された。最も大きなものは長さ1・2メートル、重さ26キロを超えた。これらの魚は剁椒魚(ドウジャオユイ、魚のトウガラシ蒸し)、魚頭湯(ユイトウタン、魚の頭のスープ)、紅焼魚(ホンシャオユイ、魚のしょうゆ煮)、清蒸魚(チンジョンユイ、魚の姿蒸し)などに料理され、全校の教職員と学生に無料で提供された。

 中国では、毎年余裕のある豊かな暮らしを意味する「年年有余」と「年年有魚」(毎年魚がある)が同じ発音で、魚捕獲のニュースはこの縁起の良い言葉とぴたりと合い、校内だけでなくインターネット上でも話題となって、多くの人々の注目を集めた。

 撮影が得意で長年、思源湖の生態系の変化を追っている施暉(Shi Hui)さんによると、思源湖とその周辺の湿地3万平方メートルにはサギ類だけでもコサギ、アマサギ、アカガシラサギ、ゴイサギなど20種類以上の鳥類が生息し、豊かな生態系が広がっている。

 今回のイベントが大勢の教職員と学生に評判だったことから、同校は毎年、思源湖に稚魚を放ち、冬に捕獲して味わうことを校内の伝統行事にしていくという。(c)Xinhua News/AFPBB News