【1月9日 AFP】中国北部・天津(Tianjin)市の当局は9日、およそ1400万人の市民を対象に大規模な新型コロナウイルス検査を実施するとして、住民に自宅にとどまるよう勧告した。天津では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が2人確認されたほか、短期間に新規感染者が相次いで確認されている。国営メディアが報じた。

 天津ではこの数日間で20人を超える新規感染者が報告され、懸念が高まっている。中国国家衛生健康委員会(National Health Commission)によると、感染者の大半は海外から到着した人だった。

 また複数のメディアが報じたところによると、感染者のうち少なくとも2人がオミクロン株に感染しており、15人は小中学校生だった。

 天津市は9日午前から大規模な検査を開始。地域レベルで実施する検査を受けられるように、自宅周辺にとどまるよう市民に勧告を行った。

 中国では北西部の西安(Xi'an)でも大規模な感染拡大が発生しており、北京冬季五輪開幕を来月に控え、厳格なロックダウン(都市封鎖)や大規模検査の迅速な実施といった「ゼロコロナ」戦略の効果が問われている。(c)AFP