【1月8日 AFP】男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がオーストラリア入国を拒否された問題で、弁護団は8日、ジョコビッチは昨年12月に新型コロナウイルス陽性となっていたため、入国に必要なワクチン接種の免除を認められていたと、裁判所への提出書類で主張した。

 ジョコビッチは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)出場のため5日にメルボルンに到着した際、オーストラリアが定める厳格なワクチン接種要件を満たしていなかったとして、入国ビザ(査証)を取り消された。大会出場のため、事前に認可を受けていたとされるワクチンの接種免除が認められなかった。以来、メルボルン市内にある入国者収容施設に留め置かれている。

 弁護団によれば、ジョコビッチは全豪オープンへ向けて練習が可能な別の施設への移動も要求しているという。

 ワクチンに懐疑的な見方を公言しているジョコビッチは、オーストラリア国外への退去命令に対して、裁判所に異議を申し立てており、10日に審理を控えている。(c)AFP