【1月8日 AFP】エジプトで6日、女子生徒のデジタル加工した写真をインターネットにさらして辱め、自殺に追い込んだとして、少年2人が身柄を拘束された。

 事件をめぐっては、ソーシャルメディアで関係者の責任を問うべきとの怒りの声が広がっていた。

 北部の村で家族と暮らしていたバサント・ハリド(Basant Khaled)さん(17)は昨年12月23日、服毒自殺した。

 検察筋によると、バサントさんは少年2人との交際を拒んだために脅されていた。

 検察筋とバサントさんの姉妹によると、ソーシャルメディアで拡散された写真は、両親やクラスメートも目にした。

 父親のハリド・チャラビ(Khaled Chalabi)氏は地元メディアに対し、「娘の顔が別人の体に付けられていた」と語った。「娘のことはよく知っている。娘はあんなふうじゃない」

 バサントさんはエジプトメディアに公開された母親宛ての遺書で、「ママ、私を信じて。あの写真はフェイク。写っているのは私じゃない。どうしてこんな目に遭わなきゃいけないの」と訴えていた。

 検察によると、少年2人は「強要および、ソーシャルメディアを使って他人に危害を加え、未成年者を死に至らしめた」容疑で4日間勾留され、取り調べを受けている。

 クラスメートの前でバサントさんに精神的ショックを与えたとして、教師1人も拘束されている。(c)AFP