【1月8日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権の勧善懲悪省は今週、女性にヒジャブ(頭と首を覆うスカーフ)の着用を命じるポスターを首都カブール各地に掲示した。同省報道官が7日、明らかにした。

 タリバンは昨年8月に政権に返り咲いて以来、シャリア(イスラム法)の厳格な解釈に基づく統治を強化。特に女性や少女の自由を厳しく制限している。

 ポスターはカフェなどに張り出された。「シャリアに従い、ムスリム女性はヒジャブを着用しなければならない」と書かれているほか、ブルカ(全身を覆う衣服)も描かれている。

 宗教警察の役割を担う勧善懲悪省の報道官は7日、同省が命じたとAFPに認めた。「たとえ従わなかったとしても、罰を受けたり殴打されたりするわけではない。ムスリム女性にシャリアに従うよう促しているにすぎない」と述べた。

 カブールの女性は既に、ヘッドスカーフで髪を覆っている。カブール以外では、タリバンが1990年代の第1次政権時代に着用を義務付けていたブルカが一般的となっている。(c)AFP