ノルウェー軍、徴集兵の下着を「お下がり」に
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【1月8日 AFP】ノルウェーの徴集兵は任期満了後、次に入隊する新兵のためにボクサーパンツやブラジャー、靴下を返却しなければならなくなった。新型コロナウイルス流行の影響で物資を調達しにくくなっているためだ。
ロシアと国境を接するノルウェーは、北大西洋条約機構(NATO)の北端を守備しており、毎年8000人の男女を兵士として招集している。
最近まで、徴集兵が除隊時に支給された下着を返却する必要はなかった。
しかし、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で工場の閉鎖や輸送の問題が生じて物流が著しく滞ったことで、ノルウェー軍は徴集兵に下着の返却を求めることになった。
国営放送NRKが7日に報じたところによると、当初は任意だったが、現在は義務化されている。
国防兵たん当局の報道官はNRKに対し、「下着を再利用することになり助かっている。在庫では不十分だ」と述べるとともに、「下着は洗濯、消毒、検品している。支給品の状態は良い」と説明した。
しかし、徴集兵の代表は業界誌「Forsvarets Forum」で「装備や衣類の深刻な不足は、作戦即応性に影響を及ぼしかねない。最悪の場合、兵士の安全にも関わる」と懸念を示している。(c)AFP