ジョコ同様に豪入国拒否のチェコ選手「まるで刑務所にいるよう」
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【1月8日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と同様にオーストラリアのビザ(査証)を取り消され、同選手と同じメルボルンの入管施設に留め置かれているとされる女子のレナータ・ボラチョーバ(Renata Voracova、チェコ)は7日、滞在の様子をまるで「刑務所にいる」ようだと語った。
オーストラリアで厳格な新型コロナウイルス対策規則が敷かれる中、ダブルス世界ランク81位のボラチョーバは、ジョコビッチと同様に特例措置で入国したが、当局の方針転換で身柄を拘束された。
ワクチン未接種のボラチョーバは当初、昨年に新型ウイルス感染症から回復したことでオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)から免除措置を受け、入国を認められていた。
17日に開幕する全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に向け、メルボルンで行われた前哨戦のダブルスにも出場していたが、地元当局は6日になってビザを取り消した。数時間にわたって聴取を行った後、ボラチョーバをメルボルンの施設に隔離した。
ボラチョーバは母国の日刊紙ムラダー・フロンタ・ドネス(DNES)や地元紙スポルト(Sport)の取材で、部屋からどこへも出られないと明かし、「至る所に警備員がいる。窓の下にもいて、とてもおかしい。私が飛び降りて逃げると思っているのかも」と話した。
また、旧パークホテル(Park Hotel)を改装したこの施設は「寄宿舎よりはまし」なレベルだと批判し、「食事は配給制で、廊下には警備員がいる。(中略)まるで刑務所にいるような感じがする」と語った。
通算21度目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指すジョコビッチが裁判所の裁定を待っている一方で、ボラチョーバは母国へ帰国する予定となっている。(c)AFP
