【1月8日 AFP】フランスのスポーツ相は7日、男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていなくても、全仏オープン(French Open 2022)出場のための入国許可を与えられるとの認識を示した。

 ロクサナ・マラシネアヌ(Roxana Maracineanu)スポーツ担当相は、ワクチンに懐疑的な見方を公言しているジョコビッチについて、フランスで全仏オープンのようなメジャー大会に出場する場合は特例措置が認められるだろうと、公共ラジオ局フランス・アンフォ(France Info)で語った。

「メジャー大会には各関係連盟が定めるウイルス対策規定があり、それはノバク・ジョコビッチのような選手の入国を認めている」とし、「現在のフランスでは、他国のアスリートや市民に対してオーストラリアと同様の入国規制は敷いていない」と述べた。

 ジョコビッチは、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)の主催者から医療免除を与えられてオーストラリアへ渡航したが、新型ウイルス対策の厳格な入国要件を満たしていないとして、入国管理局に突如ビザ(査証)を取り消された。

 オーストラリアへ入国するためには、ワクチン接種の完了もしくは医療上の理由による接種免除の証明が義務付けられているが、当局によるとジョコビッチはどちらの証拠も提出できなかった。現在はメルボルンの入管施設に留め置かれている中で決定に異議を申し立てており、全豪オープンの出場は不透明な状況となっている。(c)AFP