【1月8日 AFP】南米エクアドル・ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)最大の島であるイサベラ島(Isabela Island)で6日夜、ウォルフ火山(Wolf Volcano)が7年ぶりに噴火した。ガラパゴス国立公園局(PNG)が7日、発表した。同島には絶滅の危機にひんするガラパゴスピンクリクイグアナ(ピンクイグアナ)が生息している。

 イサベラ島に生息するピンクイグアナの個体数は、昨年8月時点でわずか211匹と推定されていた。PNGによると、自然保護官と科学者のチームは7日、噴火によるピンクイグアナへの影響はないことを確認した。

 首都キトの地球物理学研究所(Geophysical Institute)によると、ウォルフ火山は噴煙を高さ3800メートルまで噴出。南と南東の斜面に溶岩が流れ出た。標高1707メートルの同火山はガラパゴス諸島最高峰で、最も近い人里からは約100キロ離れている。

 イサベラ島にはピンクイグアナの他、ガラパゴスリクイグアナ(イエローイグアナ)や、有名なガラパゴスゾウガメも生息している。ウォルフ火山は33年間の休止期間を経て2015年に噴火。その際、野生動物に影響はなかった。(c)AFP