【1月7日 CGTN Japanese】中国国家宇宙局(CNSA)は今年の元日に、火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」が火星から送信してきた画像数枚を公開しました。中には、「天問1号」の周回機と火星の「自撮りツーショット」もありました。宇宙での自撮りは、どのようにして実現できたのでしょうか。  

 火星探査プロジェクトが初めて立案された当初から、中国の研究チームは火星周回軌道上における探査機の稼働状態を可視化して観測する方法を探っていました。地球から4億キロも離れた火星に、シャッターを押してくれる「カメラマン」が居合わせるわけではありません。かといって、普通の自撮りも不可能です。なぜなら、火星周回機は大きすぎて、長さ15メートルの自撮り棒がないと撮影できないからです。そんな自撮り棒を搭載すれば、資源の消費が大きいだけでなく、安全面でもリスクが生じてしまいます。  

 研究チームはそのため、「分離観測方式」を打ち出し、いくつかの分離型測定センサーからなる観測システムを設計しました。これらの分離型測定センサーを飛ばすことで、宇宙空間での探査機の自撮りが可能になりました。  

 中国航天科学技術グループ第8研究院の専門家・鄭循(Zheng Xun)氏によると、分離型測定センサーはモニターカメラの「小型衛星化」という考えに基づく設計です。分離型測定センサーは重さ1キロ以内で、火星探査の長期間飛行における環境に対応し、目標ロックオン、分離放出、分離後の電力稼働、自動撮影、Wi-Fi通信などの機能が備わっています。  

 分離型測定センサーは、地上からの指示に従って、周回機からゆっくりと離れつつ、両側に取り付けられた広角レンズが毎秒1枚の画像を撮影する分離観測を実施します。画像はWi-Fiで周回機に送信され、最終的に周回機と火星とのツーショットや周回機の局部のクローズアップ、火星の北極冠といった画像が撮影されたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News