【1月7日 AFP】国連食糧農業機関(FAO)は6日、2021年の世界の食料価格指数が125.7ポイントと、前年比で28.1%上昇して10年ぶりの高水準になったと発表した。

 FAOの食料価格指数は、国際市場における主要食料品の価格を測定する貿易加重指数。

 
 昨年12月の食料価格指数は、133.7ポイントと前月からわずかに低下したが、それでも過去最高を記録した2011年2月の137.6ポイントに迫る高水準となった。

 FAOのシニアエコノミスト、アブドルレザ・アッバシアン(Abdolreza Abbassian)氏は「通常、高値は増産につながるが、生産コストの高騰や現在も続く(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)、これまでにない不安定な気候のために、2022年に市場が再び安定化すると楽観できる余地はほとんどない」と述べた。

 アッバシアン氏によると、2021年は食料需要が増えたため、全品目の価格が上昇した。

 食用油は前年比で66%上昇して過去最高水準に、穀物は27%上昇して2012年以来の高水準となった。トウモロコシは44.1%、小麦は31.3%、食肉は12.7%、乳製品は16.9%上がった。(c)AFP