【1月8日 Xinhua News】中国で「Z世代」と呼ばれる1990年代後半から2000年代前半生まれの若者の消費行動に注目が集まっている。上海メディアグループ(SMG)傘下の第一財経商業データセンター(CBNData)とコンテンツブランドの応漾工場(Yiyouth)がこのほど共同で発表した「2021GEN-Z年間人気商品ランキング」では、消費財に対するZ世代特有の好みと理解が浮き彫りとなった。

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 Z世代の消費に対する考え方は、一言では言い表せない。口コミには影響を受けやすいが売り込みには警戒心が強い。衝動買いをするのに支出は細かく計算する。他人に認められたい一方、自分らしさにもこだわる。世間での付き合いを大事にしながらも個人的な体験も追求する。

 同ランキングに入った438商品のうち国産ブランドの商品は294品で、非国産ブランドの約2倍となった。国産ブランドの人気は特に食品・飲料分野で際立ち、ランクインした商品の8割を占めた。メイク・スキンケア分野でも海外ブランドと肩を並べている。

 応漾工場の調査によると、情報の透明性が高まる中、Z世代は実用主義へと回帰しつつあり、コストパフォーマンスを重視し、より少ないお金でより良い商品を買うことが共通認識となっている。また、原材料にこだわるブランドや高価な輸入品の代わりとなる国産メーキャップ商品の人気が高まっている。

 SMG傘下の上海第一財経数据科技(Yinfinity)の王洋(Wang Yang)総裁は、品目別ランキングでよく知られたブランド以外の商品が多く登場したことは「Z世代」の消費の選択と習慣を物語っていると指摘。Z世代は新しい商品を試すことに積極的である一方、個別の商品やブランドへのロイヤルティー(忠誠心)は保ちにくいとした。Z世代は80年代生まれと90年代生まれに代わり、消費の主力となりつつある。(c)Xinhua News/AFPBB News