【1月9日 CGTN Japanese】2021年の中国の新エネルギー自動車市場は、年初から自動車市場全体の成長率を上回る勢いで、月間販売台数が絶えず前月を上回り、業界では新エネルギー車の「成長元年」が共通認識になっています。専門家は、今年の中国の新エネルギー車市場はさらに爆発的に成長し、年間販売台数は600万台を突破する見込みと予測しています。

 データによりますと、テスラ(Tesla)の2021年の年間累計納車台数は93万6000台余りに達し、2020年より87%増加しました。また、EV大手の比亜迪(BYD)の新エネルギー車の2021年の年間販売台数は59万3000台余りで、前年より231.6%増加しました。

 新エネルギー車の爆発的な成長は、中国が推進している2030年に温室効果ガス排出量をピークアウトさせ、2060年までに排出量実質ゼロを目指す「ダブルカーボン目標(双碳<炭素>目標)」と密に関係しています。CCIDコンサルティング(賽迪顧問)双碳経済研究センターの馬巍威(Ma Weiwei)氏によりますと、「双碳目標」の実現に向けて、市場における新エネルギー車の将来性はより増しており、新エネルギー車が従来のガソリン車に取って代わり、交通分野の二酸化炭素排出を効果的に緩和し、石油製品に対する市場の需要を低減させることができると指摘しています。

 業界の見通しについて専門家は、新エネルギー車業界は原材料、生産、リサイクルなどの分野をいま一歩見直すことが必要だと指摘しています。「新エネルギー車はエネルギー消費においては排出量の削減を実現するが、生産段階では依然として大量の金属や非金属原材料を消費するほか、温室効果ガスを大量に排出する」ということです。そのため、専門家は、新エネルギー車業界は今後生産製造に重点を置き、例えば車全体の軽量化設計や軽金属合金材料で鉄鋼材料に代えることやクリーンな生産を行うことなどを呼びかけています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News