【1月8日 CGTN Japanese】北京大学の「全国大学卒業生就職状況調査」研究チームが行ったアンケート調査によりますと、2021年の新卒大学生の就職状況は全体的に安定していることが分かりました。このアンケート調査は2021年6月から大学卒業生を対象に東部、中部、西部地区19省の34大学にわたって行われたもので、サンプル数は2万人以上です。

 調査の結果、2021年は全体として新型コロナウイルス感染拡大前の2019年と大きな差はないことが分かりました。2021年の新卒者の進路構成は2019年とほぼ似通っており、企業や団体への就職、進学、出国、起業、自由業、従来の就職形態とは異なるその他の柔軟な就職の割合には大きな変化はありませんでした。このうち企業や団体などへの就職率は32.1%で、2019年より5.3ポイント低下し、進学率は29.3%で、2019年より4ポイント上昇しました。自由業の割合はやや増加(0.8ポイント)し、起業の割合はほぼ同じで、出国や、その他の柔軟な就職の割合は2019年よりやや低下しました。

 業界別で見ますと、特定業界への集中度が高いという特徴は変わっていません。2021年に就職の割合が最も高かったのは教育、製造業、IT業、金融業、科学研究・技術サービス業の5業種で、それぞれ15.1%、14.5%、13.1%、8.5%、7.4%となっており、合計で58.6%を占めています。2019年と比べると、教育が依然として1位を維持し、製造業が3位から2位に上昇しましたが、IT業は2位から3位に下がり、金融業は4位のままで、科学研究と技術サービス業が建築業に代わって5位になっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News