【1月5日 People’s Daily】中国国家衛生健康委員会医政医管局の郭燕紅(Guo Yanhong)監察専門員は国務院の記者会見で、「新型コロナウイルス感染症患者の治療過程において、中国医学と西洋医学を統合した治療を一貫として行っており、中国医学は感染予防、治療、回復のすべてにおいて効果を発揮している」と説明した。

 東北部の遼寧省(Liaoning)大連市(Dalian)、黒竜江省(Heilongjiang)黒河市(Heihe)、西部の甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)…。中国医学は各地で新型コロナウイルスの早期発見、早期治療に役立っている。

 2021年10月20日、広東省中医院の張忠徳(Zhang Zhongde)副院長は9度目の医療支援で蘭州市に赴き、その日の夜に専門チームを組織した。

「これまでと異なり、甘粛省の患者は発熱が比較的少ない一方、口やのどが乾き、せきが続く症状が目立つ。頭痛や鼻水が出る人もいる」。張氏は体に潤いを与える津液(しんえき)を補充する「滋陰補気剤」などの漢方薬を使い、患者の症状を緩和させた。

 新型コロナウイルスの特性やその地域の感染症の特徴、現地の気候などを総合的に勘案し、中国医学に基づいて1人1人に適切な治療を施す。その効果が顕著に表れている。郭専門員は「軽症や中等症の患者には漢方薬を用い、発熱やせき、食欲不振、だるいといった症状の改善につながっている」と話す。

 中国医学はそもそも病気の予防に重点を置いている。2020年、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)武昌区(Wuchang)で漢方薬を配布し、市民の免疫力の向上や感染率の低下に貢献した。四川省(Sichuan)では漢方薬を煎じた薬湯を飲むことを市民に奨励。四川省中医薬管理局の田興軍(Tian Xingjun)局長は「漢方の薬湯は免疫力が落ちている人々を守っている。数千年にわたる防疫法です」と話す。

 患者の回復期でも中国医学は効果を発揮している。2021年10月下旬に感染者が増大した甘粛省では、11月3日に3人の入院患者が退院し、14日間の経過観察期間中、漢方薬や気功法、太極拳など中国医学の健康法を取り入れ、早々と日常生活に復帰できた。

 中国工程院院士で天津中医薬大学(Tianjin University of Traditional Chinese Medicine)名誉教授の張伯礼(Zhang Boli)氏は「新型コロナウイルスの拡大を防ぐため、中国医学は全過程で効果を発揮する」と強調する。中国医学は絶えず進化を遂げながら、コロナ禍から市民を守る重要な任務を果たしている。(c)People’s Daily/AFPBB News