【1月5日 AFP】スイス政府観光局は4日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が流行しているものの、冬の観光シーズンの滑り出しは予想よりも好調だと明らかにした。

 同局は、宿泊客数は2019年の水準の90%まで戻っており「ある程度楽観できる」としている。

 特に山間部のホテル経営者は、ドイツやフランス、英イングランド地方など欧州からの旅行客が戻ってきた他、スイス国内の客足も依然として堅調だと述べた。

 スイス政府は昨年12月初め、オミクロン株の感染拡大が懸念される国からの旅行者に対し、入国後10日間の隔離期間を設けた。対象国にはスキーリゾートの主な観光客となっている英国、ベルギー、オランダが含まれており、英国からの予約が2日間で半減したホテルやスキー教室もあった。

 しかし、スイス国内でオミクロン株の流行が確認されると、隔離措置は撤廃された。現在は、外国人観光客は入国時に新型ウイルスの陰性証明の提出と追跡書類の記入が求められる。(c)AFP