【1月5日 CGTN Japanese】中国北部の河北省(Hebei)にある揚水発電所がこのほど送電を開始しました。この発電所からは北京冬季五輪の試合会場に送電される予定で、北京冬季五輪の100%グリーン電力(風力、太陽光、水力など再生可能エネルギーで作った電気)供給の実現を支えます。

 この揚水発電所は河北省承徳市(Chengde)豊寧県(Fengning)に位置し、中国が自主的にデザイン・建設した世界で最大規模のものです。発電容量は360万キロワット、最大出力継続時間は10.8時間、いずれも世界一に達しています。

 この発電所の年間発電量は66億1200万キロワット時で、これにより標準炭を毎年48万トン節約でき、二酸化炭素排出量が120万トン削減できる見込みです。

 揚水発電所は電力の使用量が少ない時間に山の低い位置にある水を頂上の調整池にくみ上げ、電力の使用量が多い時間に調整池の水を放出し、タービンを回して発電するという施設です。これは、技術的に最も成熟した大容量エネルギー貯蔵の方式とされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News