【1月4日 AFP】(更新)中国は4日、核兵器の「近代化」を継続すると表明するとともに、米国とロシアに対し、核保有数の削減を求めた。中国など核保有5か国は前日、核戦争と軍拡競争を避けるとする異例の共同声明を発表した。

 外務省の傳聡(Fu Cong)軍備管理局長は「信頼・安全の問題から、中国は核兵器の近代化を続ける」と述べた。

 中国軍の近代化をめぐっては国際的に懸念が高まっている。米国は、中国が2027年までに核弾頭700発、30年までに1000発の保有が可能になると指摘している。

 傳氏は記者会見で「中国は(核兵器の)先制不使用の政策を取っており、核能力もわが国の安全保障に必要な最小限の水準を維持している」と述べ、自国の核政策を正当化した。

 また「今でも米国とロシアが地球に存在する核弾頭の90%を保有している」と指摘。両国は「不可逆的かつ法的拘束力のある方法で、核兵器を削減しなければならない」と語った。(c)AFP