【1月9日 People’s Daily】近年、中国はブランディングを非常に重視し、中国製造から中国創造への転換、中国製品から中国ブランドへの転換を推進しようと努力している。国内外の2つの成績表は、中国ブランドの成長の証人だ。2021年には、143社の中国企業がフォーチュン・グローバル500にランクインし、世界トップになっている。今年の「双11」セール期間に、京東(JD.com)の100社以上の国産品ブランドの売買成立額が8倍以上増加し、百度(バイドゥ、Baidu)の国産品検索熱はここ3年で最大の上げ幅を記録した。

 より多くの中国ブランドが「個人戦闘」から協同イノベーションに移行した。第130回広州交易会(広交会)で、中国家電大手の格蘭仕(ギャランツ、Galanz)は北アメリカ白物家電大手のワールプール(Whirlpool)と提携し、スマート家電・スマートホームソリューションを展示した。強者連合、戦略的協力は、優位性の相互補完をさらに増進させ、より多くの革新的な成果をもたらす。

 今年1月、「華竜1号(Hualong-1)」の初号機の原子力発電所が商業運転を開始した。この裏には、中国核工業集団(CNNC)「華竜1号」研究開発チームの20年近い科学研究による難関攻略がある。2021年には、「華竜1号」、パキスタン・カラチ原子力発電所2号機(K-2)、山東石島湾高温ガス冷却炉(HTGR)をはじめとして、中国は三世代ないし四世代の原子力発電技術分野で世界の上位にランクインしている。

 スポーツブランドとして、中国安踏体育用品(ANTA)はオンラインとオフラインを一体化した在庫・配送管理ネットワークの構築に力を入れている。オンライン上で、物流のデジタル化を通じてユーザー分析を強化し、在庫を正確に分配する。オフラインでは、AGV(自動搬送装置)などを幅広く活用し、出荷効率を30%向上させた。今年の「双11」期間に、安踏は1300万件以上の商品を出荷し、スマート物流は消費者により質の高いショッピング体験を提供した。

 品質はブランドの生命であり、品質安全を確保し、品質レベルを向上させることは、中国ブランドが高品質に発展するための重要な前提だ。

 中国最大の乳業生産者の1つの伊利(Yili)はスマート牧場ビッグデータ分析応用プラットフォーム3.0を革新的に開発し、飼育員はリアルタイムで乳牛一頭一頭の動態情報を把握し、精密な給餌を行い、乳牛の科学的な食事と健康管理を保障し、良質な乳源を確保できるようにした。

 町おこしが本格化し、企業も続々と呼びかけに応えた。伊利は牧畜業トレーニングクラスを組織・展開し、累計で500万人の養殖家が貧困から脱却し豊かになるよう導いた。世界最大保険会社の1つの中国平安保険は「平安振興保険」モデルを構築し、農業の産業発展を的確に支援する。大手国有企業の華僑城集団(OCT)は村内の文化発掘、無形文化遺産の保護的開発などを通じて村に活力を与えている。

 炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラルに向けた目標の実現に支援し、企業は最前線に身を投じる。国家電力投資集団(SPI)の「暖核1号(Nuanhe-1)」は山東省(Shandong)海陽市(Haiyang)に全国初の「炭素ゼロ」原子力暖房都市を構築し、冬季のクリーン暖房を推進する。

 清華大学(Tsinghua University)公共管理学院の江小涓(Jiang Xiaojuan)院長の見解によると、品質を基礎とし、イノベーションを核とし、責任を担当とする。品質の高い発展に向けた新たな段階において、中国ブランドは強大な競争力と深遠な影響を奮い立たせるに違いないという。(c)People’s Daily/AFPBB News