【1月4日 AFP】2016年に亡くなった英歌手デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんの遺産管理団体が、全楽曲の権利を米音楽出版社ワーナー・チャペル・ミュージック(Warner Chappell Music)に売却した。同社が3日、明らかにした。音楽業界では、大物歌手の楽曲権利の売却が相次いでいる。

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 ワーナー・チャペルは、ワーナーミュージック・グループ(Warner Music Group)傘下。ワーナー・チャペルは取引額を明らかにしていないが、業界紙によると推定2億5000万ドル(約290億円)以上とみられる。

 売却されたのは「スペイス・オディティ(Space Oddity)」や「チェンジズ(Changes)」「火星の生活(Life on Mars?)」「ヒーローズ(Heroes)」など数百曲に上る。

 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)さんやボブ・ディラン(Bob Dylan)さん、ティナ・ターナー(Tina Turner)さんら大物歌手の楽曲権利の売却が相次いでいる。ストリーミング配信の成長による安定性や低金利、往年のヒット曲は確実な収益が見込まれることが背景にある。

 ワーナーミュージック・グループは2013年からデヴィッド・ボウイさんのカタログの大半を管理しており、昨年は2000~2016年のカタログに関する権利も取得した。

 デヴィッド・ボウイさんは今月8日、生誕75年を迎える他、10日は命日に当たる。(c)AFP