【1月6日 People’s Daily】中国有人宇宙船「神舟13号(Shenzhou-13)」の宇宙飛行士はこのほど、「天和(Tianhe)」コアモジュールとノードモジュールから船外に出ることに成功した。今回の船外任務で、王亜平(Wang Yaping)氏の着用した新しい船外宇宙服が宇宙空間に初公開され、広く注目を集めた。

 船外活動は宇宙飛行士が宇宙活動に必要な「技能」だ。宇宙ステーションのメンテナンスやアップグレードを行うためには、宇宙飛行士が船外に出て船外活動を行う必要がある。重さ100キロ以上の船外宇宙服は、宇宙飛行士が船外活働を行うための「鎧」であり、宇宙飛行士の生命安全を最大限に保障し、宇宙での船外任務を順調に遂行させることができる。

 宇宙環境は復雑だ。真空、高低温、太陽放射、流星塵などの劣悪な環境により、宇宙飛行士は常に大きなリスクにさらされている。宇宙飛行士がこのような環境でも正常な生命活動と船外作業を維持するため、船外宇宙服は宇宙飛行士に安全で効果的な環境防護、密閉空間での環境制御、生命の維持を提供する必要があり、「人の形をした宇宙船」に相当する。宇宙の劣悪な環境に耐えるとともに、宇宙飛行士が船外作業を柔軟に行うことを保証するために、船外宇宙服の材料と技術には想像を絶するレベルが要求される。

 2008年9月27日、翟志剛(Zhai Zhigang)氏は中国が自主開発した船外宇宙服「飛天(Feitian)」を着用し、初の船外活動任務を達成した。これにより中国は世界で3番目に船外活動技術を独自に習得した国となった。中国宇宙ステーションの建造段階では、宇宙ステーション任務の船外活動の需要に対し、第2世代「飛天」船外宇宙服は過去の開発の土台の上で重要な改良を行った。構造設計を変更し、使用寿命を高めることで、使用時間がより長く、安全性・信頼性、機動性・柔軟性がより高く、テスト性・メンテナンス性がより優れるなど特徴がある。強化が続く船外宇宙服の開発能力は、中国宇宙事業の着実な前進する歩みに生き生きとした注釈をつけた。

 黄金よりも貴重な「飛天」の「戦闘服」は、宇宙飛行士の命の安全の保障ともいえる。工程は復雑かつ精密で、制作や研究開発にはさらに倦まず弛まず向上に努めている。国内であれ海外であれ、宇宙服の製造には一針一針の手作業が欠かせないという。船内宇宙服の上肢制限層を作るのに130時間以上、船外宇宙服の下肢制限層を作るのに260時間以上、船外宇宙服に仕上げるためには4か月近くもかかる。縫製の過程では、寸法公差が1ミリを超えてはならず、ちりの1粒でも大きな災いになりかねず、研究者や製造者の技術と忍耐力が問われる。苦労に耐え、難題に取り組み、戦うことができる宇宙開発チームのおかげで、中国の船外宇宙服はブレークスルー・アップグレードを続け、宇宙飛行士の命の安全を守り、宇宙への征途を護ることができるのだ。

「嫦娥(Chang’e)」による月探査から「祝融号(Zhurong)」による火星探査に至るまで、中国人が初めて自国の宇宙ステーションに入ってから「羲和号(Xihe)」による太陽探査の無から有への突破の実現に至るまで、ますます安定し、遠くへと向かう探索の足どりは、中国の宇宙技術の発展を記録している。未来に向かい、中国人の宇宙探査の歩みはより大きく、より遠くに進むと信じている。(c)People’s Daily/AFPBB News