【1月8日 AFP】中国・北京に住むチャン・ウェンチュワン(Zhang Wenquan)さん(35)の自宅には、五輪大会のグッズや記念品が所狭しと並べられている──チャンさんは、五輪大会の「スーパーファン」なのだ。

 五輪に興味を持つようになったのは、2000年のシドニー大会だ。当時高校生だったチャンさんは、「メダルを次々と獲得する中国代表選手の活躍に刺激を受けた」と言う。

 2008年の北京五輪では公式ボランティアとして大会に携わった。これがきっかけとなり、グッズ収集に情熱を注ぐようになった。

 所有する五輪大会のグッズや記念品は約5000点。これまでに40万元(約730万円)以上を投じたという。

 コレクションの中でも最も高価なものは、2002年ソルトレークシティー五輪の聖火リレーのトーチで、1900ドル(約22万円)だ。

 北京は今年、夏冬の両季五輪を開催する世界初の都市となる。普段は建設現場で働くチャンさんは、北京冬季五輪のスカーフとマスコットがあしらわれたスエット、ヘッドバンドを身に着け、自身のコレクションを見せてくれた。

 お気に入りの一つは、1972年ミュンヘン大会のダックスフントのマスコットだ。当時、デザインの変更があったが、所有しているのは初期のもので「オリジナルは世界に10個しかない超レアな一品と言われている」と優しく手に取りながら説明した。(c)AFP