【1月4日 AFP】米東部が3日、大雪に見舞われ、交通機関が混乱した他、連邦政府機関も閉鎖された。新型コロナウイルスの感染が拡大し、航空便が欠航した年末年始の混乱に拍車が掛かった。

 首都ワシントンの積雪は23センチに上った。ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、ワシントン近郊アンドルーズ空軍基地(Joint Base Andrews)に着陸したものの、滑走路の除雪作業が終わるまで降りることができず、大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)の機内で30分待つことになった。

 年末年始の休暇を過ごした人のUターンラッシュが続く中、新型コロナ感染者の増加による航空会社の人員不足と悪天候の影響で欠航が相次いだ。

 運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、3日午後8時半(日本時間4日午前10時半)時点で、世界で4900便以上が欠航となった。米国内の便と米国の発着便は3173便が欠航、6775便が遅延した。

 中部大西洋岸は広範囲にわたり大雪に見舞われた。特に首都ワシントン、近隣のメリーランド、バージニア両州での影響が深刻で、積雪が約30センチとなった地区もあった。気象学者は、域内としては少なくともここ2年で最多の降雪量だとしている。

 ワシントンでは倒木などの被害が出た他、上院で予定されていた採決は延期、新型コロナ検査も中止された。ワシントンと周辺の連邦政府職員は自宅待機となった。(c)AFP/Michael Mathes