【1月4日 Xinhua News】中国、フランス、ロシア、英国、米国の核保有5カ国の指導者は3日、核戦争の防止と軍拡競争の回避に関する共同声明を発表した。全文は次の通り。

 中国、フランス、ロシア、英国、米国は、核保有国間の戦争発生を回避し、戦略的リスクを減らすことがわれわれの第一の責任だと考える。

 われわれは核戦争に勝者はなく、起こしてもならないと表明する。核兵器の使用が深遠な影響を招くとの見地から、われわれは核兵器が存続する限り、防衛、侵略の抑止、戦争防止の役に立たなければならないとも表明する。核兵器のさらなる拡散を防止しなければならないと固く信じる。

 われわれは、核の脅威への対応の重要性を重ねて確認し、2国間と多国間の不拡散、軍縮や軍備抑制に関するわれわれの協定と約束を維持し、順守することの重要性を強調する。われわれは「核兵器不拡散条約」の諸義務を引き続き順守する。それには第6条の「核軍備競争の早期の停止および核軍備の縮小に関する効果的な措置につき、並びに厳重かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍縮に関する条約について、誠実に交渉を行う」に対する義務も含まれる。

 われわれは、それぞれの国の措置が維持され、一層増強されることで、核兵器の無許可または意図しない使用を防ぐことを望む。われわれは、照準解除に関するこれまでの声明が依然として有効なこと、われわれが核兵器の照準を互いに、または他のいかなる国にも向けないことを重ねて表明する。

 われわれは、各国と共に努力し、軍縮促進に一層有利な安全環境を作り出していきたいと強調する。最終目標は、各国の安全が損なわれないことを原則として核兵器のない世界を築くことである。われわれは、2国間と多国間の外交方式を引き続き模索し、軍事対立を避け、安定性と予測可能性を増強し、相互理解と信頼を増進させるとともに、少しの益もなく、各方面に危険を及ぼす軍拡競争を防止する。われわれは、相互尊重、互いの安全保障上の利益と関心事を認めることを踏まえた上で、建設的な対話を行うことを決意した。(c)Xinhua News/AFPBB News